2021年、
今日で2021年も終わりですね。
みなさんはどのような一年でしたか?
素敵な年になったでしょうか。
私はやはり5月の中絶が本当に人生を大きく変えたなと感じます。
妊娠を継続していたら、あの子はあと5日ほどで生まれてくるはずでした。
予定日まであと5日。
私と彼だけが年を越す。
親戚との集まり、どんな気持ちになるのか今からとても不安です。
もうあの子には会えないし、あの子は帰ってきません。だけどあれから半年以上、会いたいなという気持ちは常にありましたし、あの子のことを忘れた日はありません。
予定日が近づくにつれて精神的に不安定な日々が続いていて、体調を崩したりもしていました。
外で妊婦さんや赤ちゃん、家族連れを見るだけで目を背けてしまう自分が本当にいやでした。
電車でも優先席の近くには乗れなくなりました。
でもそんなのあの子の痛みに比べたらきっとすごく小さいものだと思います。
本当に本当に無責任な母親です。
あの子には申し訳ない気持ちしかありません。
あの子に会いたいし、一緒に生きたかったなと。
あの子のがどんな風に成長するのか、見届けたかったです。
この後悔は死ぬまでずっと、失くさないようにしていかなければいけないなと。
その気持ちと共に生きることが私にできることなのかなと思います。
こればかりは正解がないですし、考えることをやめてはいけないなと思いますね。
ただ、中絶手術を受けたからこそ自分の中での命に対する考え方、向き合い方、日本の性教育の不十分さ、同じ経験をされた方の多さ、色々なことに気がつき、色々なことを学び、やりたいこと、考えたいこと、実現したいことがとても増えたなと思います。
そしてこの活動を通して、巡り合ったみなさんの中には同じ経験をされた方も多くいらっしゃいます。
「中絶を迷っています」と相談してくださった方が最終的には出産することを決めて、妊娠を継続されている方もいらっしゃいます。
そのような方々とは、同い年の子を持つ親として巡り合う運命があったかもしれません。
そう考えると、このような活動を通して知り合った方には何かご縁と言いますが、勝手ではありますが私はそう思っています。
この活動を始めて半年以上経って、400件ほどの相談を受けてきました。
毎日たくさんの方が誰にも言えない悩みを抱えていて、それを私に打ち明けてくれる。
あなたに相談してよかったです。救われました。ありがとうございます。そのみなさんの言葉が本当に嬉しいです。
この活動のやりがいはそれに尽きるなと個人的には思います。
みなさんの不安な気持ちや孤独な気持ちが少しでも楽になればいいな、私の経験を活かして何か発信できたら良いな。
そんな些細なきっかけで彼と始めたこの活動でした。
この人になら話してみよう。
相談してみよう。
経験談を聞いてみよう。
そんな風に気軽に相談できる場の作成ができていたら何よりだなと思っています。
私を見つけてくださり、相談してくださり、本当にありがとうございます。
来年も私なりに、もっともっと勉強して、より良い活動に繋げていけたらと思っています。
2022年にはなにか新しいことができればなと考えています。目標を持ってさらにこの活動を頑張っていきたいなと思います。
本年はありがとうございました。
2022年もよろしくお願いいたします。